2024/04/09 18:38
バーベルシャフトの握り方には、①指の使い方による種類と②握る方向による種類があり、それぞれの組み合わせパターンがあります。
これらグリップ方法それぞれのやり方とメリット・デメリットについて解説します。
指の使い方によるグリップの分類
指の使い方によるグリップ方法には大きく以下の3種類があり、それぞれのメリット・デメリット・使い方は以下の通りです。
サムアラウンドグリップ
サムアラウンドグリップはもっともスタンダードな握り方で、親指と他の四本の指が向き合うように握ります。シャフトを包むようにして握るため、グリップが安定しやすくウエイトを落としにくいというメリットがあります。
特にプル系種目では親指がウエイト保持に効かないため握力が弱りやすいというデメリットがあります。
サムレスグリップ
サムレスグリップは親指も他の四本の指側に引っ掛けるようにして添える握り方で、一番強い指である親指もウエイト保持に動員でき、プル系種目では握力の弱りを防ぎやすいというメリットがあります。また、ベンチプレスなどのプレス系種目ではシャフトと手首の距離が近くなりブレずにしっかりと芯(前腕骨)の直上にウエイトを乗せてコントロールしやすいメリットがあります。
使うのに慣れが必要で、また、限界間際でウエイト落下を起こしやすいというデメリットがあります。
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フックグリップ
フックグリップは親指の上に人差し指をかけてロックする握り方で、デッドリフトやクリーンなど高負荷でのプル系種目で使われます。非常に強い保持力があるのがメリットですが、円運動の動作軌道がとりにくい、指が痛いといったデメリットを持ちます。
握る方向によるグリップの分類
ノマールグリップ
手の平が上を向くように握るグリップのことで、通常のバーベルカールなどがこの握り方です。ほとんどの場合、サムアラウンドグリップと併用されます。
リバースグリップ
手の平が下を向くように握るグリップのことで、通常のデッドリフトなどがこの握り方です。サムアラウンドグリップも使われますが、サムレスグリップやフックグリップも組み合わせやすい握り方です。
ハンマーグリップ
手の平が向き合うように握るグリップのことでパラレルグリップとも呼ばれます。低~中負荷ではサムアラウンドグリップで握るのが一般的ですが、プル系高負荷トレーニングではサムレスグリップもよく使われます。
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オルタネイトグリップ
片手をノーマルグリップ、片手をリバースグリップで握るやり方で、主にデッドリフト競技で使われます。競技ではサムレスグリップがルールで禁止されているため、サムアラウンドグリップまたはフックグリップで握られます。
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