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2023/12/31 05:24

筋トレ用品として欠かせない、まず最初に必要となるのがトレーニングベルトですが、その種類や厚さにはバリエーションが多く、どれを購入してよいかわからない初心者の方も多いと思います。

そこで、トレーニングベルトの開発生産メーカーでもある当ショップが、その種類と効果、選び方について解説します。

トレーニングベルトの2つの効果


トレーニングベルトの効果には主に2つあり、防御と攻撃の両面があります。

具体的には、トレーニングベルトで腰回りをサポートすることによる腰痛防止効果(防御的意味合い)と腹圧を上昇させることにより最大筋力上昇効果(攻撃的意味合い)です。

効果を左右する3つの要因

そして、この効果の強弱を左右するのが以下の3つの要因で、それぞれの強弱は以下の通りです。

①厚さ

強い順に、13mm厚>10mm厚>それ以下の厚さ

②幅

強い順に、10cm>6.5cm>それ以下の幅

③素材

強い順に、本革>合成皮革>布素材

トレーニングベルトの種類



トレーニングベルトには以下のようなタイプがあり、それぞれの特徴は以下の通りです。

布ベルト



ナイロン製のベルトで、軽く丸洗いできるのが特徴です。ジムへの持ち運びに便利なため、軽めのトレーニングにおすすめです。半面、革製ベルトに比べると、どうしてもサポート強化は落ちてしまいます。

革ベルト





前側が6.5cm幅、後ろ側が10cm幅の革ベルトで、「ハーフタイプ」や「ボディビルタイプ」とも呼ばれます。

本格的なトレーニングに必要とされる強度(サポート力と腹圧上昇力)が出せるのがこのタイプからで、初心者~中級者なら10mm厚、中級者~上級者なら13mm厚のものが適切です。

低価格の普及品には10mm未満、薄いものだと5mm程度のものがありますが、それでは革ベルト本来の能力が発揮できませんので、10mm厚以上のものを準備するとよいでしょう。

また、同様に低価格のものには人工皮革が使われていることが多いのですが、人工皮革はあくまでもナイロン繊維の加工製品のため、本物の革製品に比べると大きく性能は落ちてしまいます。

なお、バックルにはピン式とレバー式がありますが、ピン式は強く締めた時の着脱が非常に困難で、一人で脱着できなくなったり(誰かに助けてもらう必要がある)するため、テンポのよい快適なトレーニングのためにはレバーアクションベルトの一択になります。

革フックバックルパワーベルト





前側から後ろ側まで同じ幅のベルトをパワーベルトといい、高重量・高強度トレーニングでのマストアイテムとなります。

フックバックルベルトはピン式バックルのデメリット(着脱が手間)を改良したタイプで、バックルの爪をベルトの穴に引っ掛けるようにして固定するため、ワンタッチで着脱が可能です。

このタイプで重要なのは革本体の強度で、人工皮革タイプのように低強度のものだと、繰り返し使用していくうちに穴が伸びてしまって爪が引っかからなくなります。ですので、本タイプでは必ず本革タイプをチョイスするようにしてください。

レバーアクションパワーベルト





トレーニングベルトのなかでも最上位ランクに位置するのが、レバーアクションバックルを備えた10cm幅パワーベルトです。

このクラスになると、要求される強度も高いため、本牛革の10mm厚か13mm厚の二択になります。人工皮革や10mm未満の厚さのものは、間違いなく使い物になりませんので避けるようにしましょう。

非常に優れたトレーニングベルトであるレバーアクションパワーベルトですが、唯一の弱点が締め付け位置の調整が手間ということです。

従来式のレバーアクションベルトは、事前に自身に最適な位置を決め、ネジを使ってバックルを固定しておきます。あまり腹囲の変化のない方であれば問題ありませんが、空腹時と満腹時で腹囲の変動が激しい方は、トレーニングのたびにネジを外してバックル位置を変更する必要があります。

微調整機能付きレバーアクションバックル







先のレバーアクションバックルの弱点を克服したのが微調整機能付きのバックルで、SBDタイプとERGタイプがあります。

どちらのタイプも一長一短ですが、SBDタイプはネジを使っての位置変更が必要ないかわりに微調整幅が大きめの刻みになります。

一方、ERGタイプは6cmを超える微調整をするためには、ネジを使ってバックル位置を変更する必要があるものの、それ以下の調整幅においては1cm間隔の細かい微調整が可能です。



なお、当ショップではERGタイプの生産メーカーと共同開発したアジャスタブルバックル単体でも販売しており、既存のほとんどのレバーアクションベルトに取り付け交換が可能です(若干の穴加工が必要な場合もあります)。