2024/06/25 08:18
細マッチョ筋トレの筋肉部位別の適正な負荷回数設定(レップ数)について、元五輪強化指定選手で現フィージーク選手が、フィージーク競技の採点基準に基づいて解説します。
この記事の執筆・監修者
HAYATE選手
五輪種目テコンドー元強化指定選手(全日本選手権準優勝2回)
2023年フィジーク競技転向デビュー戦優勝
理想的な細マッチョ体型=フィージーク競技の基準
細マッチョの代表格とも言えるフィジーク選手のコンテスト審査基準は、ボディービル競技と違い過度な筋肥大がNGとされている筋肉部位があり、その基準の体型が標準的な細マッチョ体型とされています。具体的には下記の一覧の通りです。
過剰な発達がNGとされる筋肉部位:大胸筋・上腕三頭筋・僧帽筋・下半身の筋肉
発達がしているほうが良い筋肉部位:広背筋・三角筋・上腕二頭筋・腹筋群
具体的には、肩幅が広く(三角筋の発達)、逆三角形で(広背筋の発達)、逞しい腕(上腕二頭筋の発達)だが太すぎず(上腕三頭筋の過剰発達NG)、上半身が分厚過ぎず(大胸筋と僧帽筋の過剰発達NG)、腹筋が割れており(腹筋群の発達)、脚が太すぎない(下半身の過剰発達NG)、という体型が細マッチョの定義です。
負荷回数設定と筋肥大の関係
筋肉(骨格筋)を構成する筋繊維には以下のタイプがあり、どの程度筋肥大を狙うかで適切な負荷回数設定が異なります。
①筋繊維タイプ1(持久筋):鍛えてもほとんど筋肥大しない|腹筋・下半身など引き締めたい筋肉部位|20回前後の反復で鍛える
②筋繊維タイプ2a(弱い瞬発筋):鍛えるとやや筋肥大する|過剰な発達がNGな筋肉部位が対象|15回程度の反復で鍛える
③筋繊維タイプ2b(強い瞬発筋):鍛えると強く筋肥大する|筋肥大させたい筋肉部位が対象|10回程度の反復で鍛える
細マッチョ筋トレの筋肉部位別の適正レップ数
ここまで解説してきたことをまとめると、細マッチョ筋トレにおける筋肉部位別の適正な負荷回数設定(レップ数)は以下の通りです。
大胸筋:15レップスで限界がくる負荷
三角筋:10レップスで限界がくる負荷
上腕三頭筋:15レップスで限界がくる負荷
広背筋:10レップスで限界がくる負荷
僧帽筋:15レップスで限界がくる負荷
上腕二頭筋:10レップスで限界がくる負荷
腹筋群:15レップスで限界がくる負荷
臀筋群:15レップスで限界がくる負荷
大腿四頭筋:15レップスで限界がくる負荷
ハムストリングス:15レップスで限界がくる負荷
内転筋群:15レップスで限界がくる負荷