2024/05/14 17:32
ダンベルプレスのバルクアップ向きの実施方法(フォームの留意点や他種目との関係性)、筋肥大するために重要な要素などを解説します。
本種目のバルクアップ向けの実施ポイント
ダンベルプレスを実際に行う時に気をつけるべき動作ポイントは、「肩甲骨を十分にと引き寄せた状態を保ったままトレーニング動作を行うこと」で、肩甲骨が十分に引き寄せられていない状態でトレーニングを実施すると大胸筋にあまり負荷がかからず三角筋や上腕三頭筋にばかり負荷が加わりますので十分に意識して行ってください。
また、大胸筋上部に負荷を加えたい場合はインクラインダンベルプレスを実施します。斜め上方に腕を押し出す軌道で行う本種目は大胸筋上部に効果的です。本種目を実際に行う時に気をつけるべき動作ポイントは、「腰を浮かせないこと」で、腰を浮かせてしまうと軌道が普通のダンベルプレスと変わらなくなるので注意してください。また、肩甲骨を寄せたまま動作を行うことも大切です。
逆に大胸筋下部に負荷を加えたい場合は、斜め下方に腕を押し出す軌道で行うデクラインダンベルプレスを実施します。本種目を実際に行う時に気をつけるべき動作ポイントは、「しっかりと肩甲骨を寄せたまま動作を行うこと」で、これにより負荷を大胸筋に集中させられます。
本種目と他種目との関係
本種目は大胸筋を中心に上半身の押す筋肉全てが動員される種目ですので、他のあらゆるプレス系種目よりも先に実施します。また、本種目の後に行う仕上げとレーニングとしては、以下のような種目が適しています。
ダンベルフライを実際に行う時に気をつけるべき動作ポイントは、「十分に肩甲骨を引き寄せた状態を維持してトレーニング動作を行うこと」で、肩甲骨が開いたフォームだと負荷が大胸筋に集中せず三角筋に逸れてしまいますので注意してください。
ダンベルプルオーバーを実際に行う時に気をつけるべき動作ポイントは、「効かせる筋肉部位に対して正しい肘の角度で行うこと」です。具体的には、大胸筋に効かせる時は肘を直角に曲げて行い、広背筋に効かせる時は肘を曲げずに行います。
斜め上方に腕を閉じる軌道で行うインクラインダンベルフライは大胸筋上部内側に効果的です。本種目を実際に行う時に気をつけるべき動作ポイントは、肩甲骨をしっかりと寄せたまま動作を行うとともに、腰を浮かせないように注意することです。
斜め下方に腕を閉じる軌道で行うデクラインダンベルフライは大胸筋下部内側に効果的です。本種目を実際に行う時に気をつけるべき動作ポイントは、「確実に肩甲骨を寄せた状態を保って動作を行うこと」で、これにより負荷が三角筋に逸れてしまうのを防げます。
バルクアップでターゲットにする筋繊維
筋トレの対象となる骨格筋には主に3種類の筋繊維があり、それぞれ役割とレジスタンストレーニングに対する反応が異なります。それは、以下の通りです。
筋繊維タイプ2b
短時間に非常に強い収縮をする「筋繊維タイプ2b」は、筋肥大しやすい特性を持っており、バルクアップ筋トレのメインターゲットとなる筋繊維です。この筋繊維は8~10回前後の反復動作で限界がくる負荷設定で反応しますので、筋肥大トレーニングはこのような高負荷設定で実施します。
筋繊維タイプ2a
30秒~1分ほどの時間に比較的強い収縮をする「筋繊維タイプ2a」は適度に筋肥大する特性を持っており、少しでも筋量を増やしたいバルクアップ筋トレではこの筋繊維もサブターゲットになります。この筋繊維は12~15回前後の反復動作で限界がくる負荷設定で反応するため、アップや追い込みセットの中負荷トレーニングで鍛えていきます。
筋繊維タイプ1
長時間持久的な収縮をする「筋繊維タイプ1」は、ほぼ筋肥大せずに緊密度が向上する特性を持っており、バルクアップ筋トレでは対象外の筋繊維です。なお、この筋繊維は20回以上の反復動作で限界がくる低負荷設定で筋力トレーニングを行った時に反応します。
スロー&ストリクト
高重量を追い求めると、つい陥ってしまうのが「反動を使って見かけは高重量で行う筋トレ」ですが、このようなトレーニングだと肝心の筋肉にはそれほど強い負荷が入りません。また、トレーニング動作の押し返しポイントでも反動を使ってはいけません。
焦る気持ちを抑え、スロー&ストリクトな動作での限界重量トレーニングを実施してください。
バルクアップにおすすめの筋トレグッズ
手首をサポートするリストラップ
IPF世界パワーリフティング協会公認品も正規に取り扱う当ショップが、一般トレーニング向けにオリジナル開発したリストラップで、滑り止めのシリコンラバーが埋め込まれているのが特徴です。
握力を補助するパワーグリップ
高品質な本牛革製のパワーグリップはラバー製に比べて高耐久でかさ張らないという優れたメリットを持っています。当ショップ人気の本牛革パワーベルトを生産している工場製なので、非常にしっかりとした仕上がりです。
最大腹圧を発揮するトレーニングベルト
当ショップが20年近い製造実績のある生産工場と提携して製造している13mmパワーベルトに、国際特許を取得したオリジナルのアジャスタブルレバーアクションバックルを装備したベルトで、高重量トレーニングに必須の最大腹圧を確保できます。
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