2024/05/14 06:53
アジング(アジのルアーでの釣り方)について、最適で初心者におすすめの仕掛けやタックル・ロッド・リール・ライン・ルアー・ワーム・スプリットシンカー・キャロリングをご紹介するとともに、ベストなアタックポイントや時間帯別(昼・夜)のについて動画つきで解説します。特にジグヘッドのシチュエーション別の使い分けとワームとの組み合わせ、ワームのコンディションに合わせた色の使い分けなどは釣果に大きく影響する重要ポイントですので、重点的に解説しました。
本記事はアジングが趣味でオリジナルワーム・ジグヘッドまで生産販売する当ショップ店長が、実際の経験を踏まえて執筆したものです。
実際の釣果
こちらが、こだわりのジグヘッド&ワームです。これらを使って、実際に味・メバル・カサゴ・カマス・サバなどをたくさん釣っています。
冬場の太平洋に面した漁港では、朝マズメにこのようなメガアジ連発も可能です。
当ショップがオリジナル生産しているジグヘッド&ワームでは、このように、ステンレスボウルからはみ出すほどのメガアジがたくさん釣れます。
新鮮な釣りたてアジのお刺身や、サクサクフワフワのアジフライは「究極のグルメ」ですね。
アジってどんな魚?
スズキ目アジ科に属する大衆魚
アジはスズキ目(Perciformes)アジ科(Carangidae)アジ亜科(Caranginae)に属する海水魚で、日本国内では主にマアジのことをさします。
大衆魚としてスーパーなどで安価に入手できるほか、沿岸性のため堤防からも気軽に釣れるため釣りの対象魚としても人気が高く、主にさびき釣りなどの方法で古くから釣り人を楽しませてきました。
近年ではルアー釣りの隆盛にともないルアー釣りの対象としても人気で、主にワームを使って釣られており、アジのルアー釣りはアジングとも呼ばれています。
アジングにおすすめのタックル
アジングにおすすめのロッド
アジング用のロッドとして主流なのは6フィートタイプか8フィートタイプですが、初心者の方には軽くて扱いやすい6フィートタイプがおすすめです。
また、短いロッドは遠くのポイントを狙えない反面(ルアーの飛距離がでないので)、ルアーに細かいアクションがつけやすいメリットがあり、ルアー釣りの楽しさを体感しやすいと言えるでしょう。
初心者におすすめのロッドは6.1フィートのシマノ・ソアレBBアジングS610LSで、このほかには、ダイワ・月下美人AJING611L-S、アブガルシア・ソルティースタイルアジングSTAS−632MLS−KRあたりが続きます。
中級者以降の人に人気の高いアジングロッドが7フィートオーバークラスの長いタイプです。このタイプは扱いづらい反面、沖のブレークポイント(急深部・かけ上がり)までルアーが飛ばせるのが最大のメリットです。
また、メバリングなど他の釣りにも流用できるのも便利ですね。
なお、筆者は月下美人のメバリングロッドをアジング・メバリング両用に愛用しています。
アジングにおすすめのリール
アジングに最適でおすすめリールは、通常の海釣り用のリールよりやや小型のタイプのスピニングリールです。
ロッド自体が短めのものを使用しますので、通常のリールだとバランスが悪く扱いづらくなります。おすすめは、シマノ17アルテグラC2000Sやダイワ15フリームス2004あたりです。
アジングにおすすめのライン
アジングのラインは0.3~0.6号が定番です。細いラインは飛ばしやすくルアーに繊細なアクションがつけやすい反面、やはり切れやすいというデメリットがあります。特に高価なルアーをロストすると、けっこうショックなものです。
太いラインは頑丈なので安心感はありますが、アジに見えやすいのが最大のデメリットになります。これらの中間をとって、最も人気のラインは0.4号あたりになります。
アジングにおすすめのルアー
ジグヘッドにワームをつけるのが一般的
アジングに使うルアーは基本的にワームと呼ばれるソフトプラスチック製のルアーで、それをジグヘッドと呼ばれるおもり付きの釣り針に取り付けて使用します。
初心者の方で、どれをチョイスすればいいかわからない…という方は、様々なタイプがセットになったジグヘッドセットとワームセットを購入し、いろいろと試していくとよいでしょう。
なお、アジングのルアーには、ラバー製のワーム(ピンテール・カーリーテール・ビビッドテール・ファットフォルム)のほかに、金属製のジグヘッドがありますが、これは後ほど詳しく解説します。
ここからは、ジグヘッドのタイプ別おすすめ品をご紹介します。
基本の丸型ジグヘッド
アジング用のジグヘッドの基本となるのが丸型ジグヘッドです。ポイントに到着したら、まず使用するスタンダードかつオールラウンドなタイプです。
フォール中のアクションが安定しており、底まで攻める必要のないシチュエーションで多用します。なお、合わせるワームはストレート系がおすすめです。
当ショップのオリジナルジグヘッド(こだわり生産品)
1gタイプジグヘッドです。
フックサイズは豆アジから尺メバルまで対応できるように最適化したサイズです。
また、ワームがずれないようにヘッド根本に止め返しがあり、早い手返しができることがメリットです。
底狙いの矢じり型ジグヘッド
フォールで釣れない時におすすめなのが、矢じり型ジグヘッドを使った着底からのダートアクション(上下にワームを動かす)です。なお、このタイプのジグヘッドは、フォール中は回転運動をしてしまうのでフォール狙いには向きません。
ワームは切断面が円形のものではなく、三角形のものが相性が良いとされています。
スイム用の円柱型ジグヘッド
タダ巻きなどのスイムアクション用に最適なのが、円柱形のジグヘッドです。ピンテールタイプワームとの相性がよいでしょう。
ダイヤモンド型ジグヘッド
多角形の形状が、日光を乱反射するためアジに対してアピールが強いのがダイヤモンドジグヘッドの特徴です。初心者の方には特におすすめのタイプです。ただし、値段は少し高めです。
初心者の方は、とりあえずは丸型ジグヘッドを購入し、アピール力を出したい時は、それを鉄ヤスリで表面を荒らして使うとよいでしょう。
つづいて、ワームの種類・形状とそれぞれの特徴を解説していきます。
ワームの色と使い分け
ワームの各種類・形状をご紹介する前に、ワームの色とシチュエーション別の使い分けを解説します。アジには色覚がなく白黒の世界を見ていると推測されていますが、その白黒の世界でよく見える順番が①黄色・ピンク②白色③青色・緑色です。
とにかくアジに認識させる必要のある夜間は、黄色やピンク色のワームがよく見えて最適です。ただし、見えすぎるとすれたアジには警戒心をもたれてしまいますので、見えれば見えるだけよいというわけでもありません。
程よく見えて、基本となるのは透明~白系のワームです。海水が濁っているときは白色、透明度の高いときは透明系がおすすめです。
緑色や青色は、見えにくい分、警戒心を持たれにくいのが特徴です。特に昼間のアジングでは基本カラーとなります。
基本中の基本はストレートタイプ
アジングワームの基本中の基本は、アピールしすぎず自然な挙動のストレートワームです。
当ショップのオリジナルワームは、バイトからフッキングまでの最効率化のため、あえてのショートストレートテール設計です。
各色と数量は以下の通りです。
基本&定番のラメクリア(微発光)20個
メバル大好きクリアイエロー10個
アジ好反応のクリアピンク10個
アピール力のシルバーメタル10個
基本色・定番色の組み合わせセットなので、ローテーションにも便利です。
微アピールのピンテールタイプ
ストレートワームで反応が鈍い時に使われるのが、こちらのような一直線の形状に真っ直ぐな尻尾がついたピンテールタイプです。ロッドアクションに素直に反応するので初心者にも扱いやすいでしょう。小魚を模したワームです。
アピール強めのカーリーテールタイプ
水が濁っている時や反応が悪い日などにおすすめなのが、アピールが強めのカーリーテールタイプです。ゴカイなどのムシ系を模したワームです。
意外と使えるビビッドテールタイプ
ピンテールやカーリーテールがアピールしないときに、意外と使えるのが小さな尾を持つビビッドテールです。調子が悪いな、という時に使ってみてください。
最後の手段のファットフォルムタイプ
ファットフォルムタイプはフナムシやカニの子供を模したワームで、上記3種類のワームに反応が無い時に使うことの多いタイプです。最後の手段といったところでしょうか。
色々なワームを解説しましたが、結局どうしたらよいかわからない初心者の方は、やはりショートテール&ストレートワームのがおすすめです。
アジングの仕掛け
初心者向きのシンプルな仕掛け
初心者向きのシンプルなアジングの仕掛けを図にしましたのでご参照ください。これまで解説してきたように、ロッドは6フィートタイプ、リールはやや小型のスピニングリール、ラインは0.4号、ジグヘッドにワームを取り付けて完成です。
まずは、このシンプルな仕掛けでアジングに挑戦してみましょう。
遠くを狙うならスプリットシンカー
なお、より遠くに飛ばしたい場合は、ジグヘッドの手前50cmほどのところにスプリットシンカーと呼ばれる噛み潰しおもりをつけるとよいでしょう。
さらに遠くを狙うならキャロリング
さらに遠くを狙いたい場合は、スリットシンカーよりも重量があり、アクションのさまたげにならないキャロリングと呼ばれる遊動式の重りをしようします。なお、キャロリングでは、上記のMキャロがダントツの人気です。
アジングに適したポイントと時間帯
外洋に面した漁港で夕方から夜が狙い目
こちらがアジングのポイントを初心者向きに解説した動画です。外洋に面した漁港がアジングの基本ポイントで、そのなかでも堤防沿い、常夜灯周辺、漁船周辺、ブレイクポイントなどが主なねらい目ポイントです。
なお、さびき釣りなどの餌釣りは日中がメインですが、ルアーを使ったアジングは夕方から夜にかけてがよく釣れる時間帯になります。
初心者のアジングアクション
タダ巻き→カウントダウン→トウィッチアンドフォール
最後にご紹介するのが、初心者の方におすすめな釣り方=アクションです。基本的にアジは、ただルアーを巻くだけの「タダ巻き」で釣れる魚です。注意点として、夜は表層に、昼は底層にいるので、アジのいるレンジに合わせてタダ巻きをすることがポイントです。
アジのいる深度を探るために簡単な方法がカウントダウンと呼ばれる手法で、ルアー着水からフォールさせる秒数を決めて、表層から順に底層まで探っていきます。そして、アタリのある深度を徹底的に攻めるとよいでしょう。
タダ巻きでアタリがない場合は、上図のようなトウィッチアンドフォールと呼ばれるアクションをしてみましょう。初心者の方にも簡単で、なおかつかなり効果的な方法です。
反応の弱い時期・時間帯にはサビキング
また、筆者は基本的にはスタンダードなアジングを楽しんでいますが、低水温黄や日中など、ジグヘッド&ワームでは厳しいシチュエーションでは、上記のようなサビキングでアジ釣りを楽しんでいます。
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