2024/05/11 05:44
女性向きのダンベルトレーニングの具体的な1週間の部位分割トレーニング(2・3・4回)の組み方例と、もっとも効率的とされる週3回の具体的なスプリット筋トレメニューの実施方法について解説します。
女性が筋トレだけでダイエットは可能?
有酸素運動なしの筋トレだけでダイエットすることは可能とされています。さらに、筋トレによって筋密度を上げることで太りにくい身体になるとする理論が一般的です。詳しくは下記の記事をご参照ください。
女性が筋トレだけで痩せるのは可能?|むしろ有酸素運動よりも効率的にダイエットできる
部位分割筋トレとは
筋力トレーニング(レジスタンストレーニング)を行うと、筋肉を構成している筋繊維は微細な裂傷を生じます。
そして、これが鍛える前よりもより強く太くなって回復する「超回復理論」を繰り返すことによって筋肉を作っていくのが「筋トレ」です。
筋繊維の回復にはおよそ48~72時間の休養が必要となり、超回復前に再び筋肉に負荷を加えるとは避けなくてはなりません。
このため、全身を1日で全てトレーニングしてしまうと3日おきにしかトレーニングができず、あまり効率は良くありません。
そこで、全身の筋肉をいくつかのグループに分け、グループごとに1週間をかけてローテーションで鍛える部位分割トレーニング(スプリットメニュー)が考案され、実際に多くのスポーツ選手やトレーニーに採用されています。
具体的には以下のようになります。
1週間2回の部位分割トレーニング
週1回目:上半身の筋肉をトレーニング
週2回目:下半身の筋肉をトレーニング
1週間3回の部位分割トレーニング
週1回目:上半身の押す筋肉をトレーニング
週2回目:下半身の筋肉をトレーニング
週3回目:上半身の引く筋肉をトレーニング
1週間4回の部位分割トレーニング
週1回目:胸の筋肉をトレーニング
週2回目:下半身の筋肉をトレーニング
週3回目:背中の筋肉をトレーニング
週4回目:肩と腕の筋肉をトレーニング
筋肉のグループ分け
全身の筋肉は、その作用によって次のようなグループに分けるのが一般的です。
上半身の押す筋肉:大胸筋・三角筋・上腕三頭筋・前腕伸筋群
上半身の引く筋肉:広背筋・僧帽筋・上腕二頭筋・前腕屈筋群
下半身の筋肉:臀筋群・大腿四頭筋・ハムストリングス・内転筋群・下腿三頭筋
体幹の筋肉:脊柱起立筋・腹筋群・腸腰筋群
※一般的に脊柱起立筋は上半身の引く筋肉と一緒に、腹筋群は上半身の押す筋肉と一緒に、腸腰筋群は下半身の筋肉と一緒にトレーニングします。
なお、筋肉部位の名称(読み方)および働き(作用)などのさらに詳しい情報は下記リンク先の「主な筋肉の一覧図鑑」をご参照ください。
主な筋肉の名前と働き(名称と作用)および部位別の筋力トレーニング種目
ダイエット筋トレの実施目的と負荷回数設定の関係
ダイエット目的で筋力トレーニングを実施するにあたり大切なことは、その実施目的に対して適切な負荷回数設定でトレーニングを行うことです。筋トレの対象となる骨格筋には主に3種類の筋繊維があり、それぞれに特性は異なります。その筋繊維特性と対応する負荷回数設定は次の通りです。
筋繊維タイプ2b
短時間に非常に強い収縮をする「筋繊維タイプ2b」は、筋肥大しやすい特性を持っており、ダイエット筋トレでは刺激を避けたい筋繊維です。この筋繊維は8~10回前後の反復動作で限界がくる負荷設定で反応しますので、このような高負荷設定は避けます。
筋繊維タイプ2a
30秒~1分ほどの時間に比較的強い収縮をする「筋繊維タイプ2a」は適度に筋肥大する特性を持っており、部分的に身体をボリュームアップさせるボディメイク筋トレの対象となる筋繊維です。この筋繊維は12~15回前後の反復動作で限界がくる負荷設定で反応するため、部分ボリュームアップは中負荷設定で行います。
筋繊維タイプ1
長時間持久的な収縮をする「筋繊維タイプ1」は、ほぼ筋肥大せずに緊密度が向上する特性を持っており、ダイエットトレーニングでのメインターゲットになる筋繊維です。この筋繊維は20回以上の反復動作で限界がくる低負荷設定で筋力トレーニングを行った時に反応します。
1週間3回のダイエットダンベル筋トレ例
週1回目の筋トレメニュー
上半身の押す筋肉
①ダンベルプレスを2〜3セット
②ダンベルフライまたはを1〜2セット
③ダンベルショルダープレスを1〜2セット
④ダンベルアップライトローを1〜2セット
⑤ダンベルフレンチプレスを1〜2セット
⑥ダンベルキックバックを1〜2セット
⑦ダンベルクランチを1〜2セット
週2回目の筋トレメニュー
下半身の筋肉
①ダンベルスクワットを2〜3セット
②ダンベルレッグエクステンションを2〜3セット
③ダンベルレッグカールを2〜3セット
④ダンベルサイドランジを2〜3セット
週3回目の筋トレメニュー
上半身の引く筋肉
女性向き筋トレメニュー
女性のための筋肉部位別筋トレメニュー(自宅・ジム)|胸・背中・肩・腕・腹・下半身の鍛え方
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