2024/05/02 05:04
デッドリフトのフォームの違いによる効く筋肉部位の差異について解説します。
筋肉部位の一覧
まずは、こちらに全身の筋肉部位の名称図を示しておきますので、以降の記載に出てくる筋肉の場所の確認にご利用ください。
デッドリフトには、主に以下の3種類があり、それぞれの特徴と効果のある筋肉部位は次の通りです。
ワイドスタンスデッドリフト(スモウ)
ワイドスタンスデッドリフトはパワーリフティング競技をはじめ、高重量を挙げることを目的にしたデッドリフトで多く使用されるフォーム・スタイルです。大きく足を開いて構え、足と足の間をグリップして挙上を行います。
全身、特に下半身の筋肉を有効に動員できるフォームのため、効率的に高重量を挙げることがかのうで、使われる主な筋肉(筋トレで効果のある部位)は負荷の強い順に以下の通りです。
①大腿四頭筋
②広背筋
③僧帽筋
④ハムストリングス
⑤上腕二頭筋
⑥臀筋群
※負荷のかかる割合には個人差などにより差があります。
ナロースタンスデッドリフト(ルーマニアン・ヨーロピアン)
ナロースタンスデッドリフトは、ルーマニアンスタイル・ヨーロピアンスタイルとも呼ばれるように、パワーリフティング競技では手の長い欧米人選手に使用されることのあるフォームです。足を肩幅程度に狭く構え、足の外側をグリップして挙上します。
また、背中の筋肉にかかる負荷の割合が強いため、背中のトレーニングとしてデッドリフトを行う場合には、あえてこちらのフォームで行うことも少なくありません。使われる主な筋肉(筋トレで効果のある部位)は負荷の強い順に以下の通りです。
①広背筋
②僧帽筋
③大腿四頭筋
④ ハムストリングス
⑤上腕二頭筋
⑥臀筋群
※負荷のかかる割合には個人差などにより差があります。
スティッフレッグドデッドリフト(ストレートレッグ)
スティッフレッグドデッドリフトは、ストレートレッグスタイルとも呼ばれ、膝をほとんど曲げず(屈伸させず)に行うやり方で、高重量を挙げるデッドリフトではなくトレーニングに特化した種目です。
下半身後面に負荷が集中するため、下半身の身体作りの一環として行われます。
使われる主な筋肉(筋トレで効果のある部位)は負荷の強い順に以下の通りです。
①ハムストリングス
②臀筋群
③広背筋
④僧帽筋
⑤大腿四頭筋
⑥上腕二頭筋
※負荷のかかる割合には個人差などにより差があります。