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2024/04/12 06:29


ベンチプレスを行う時の手首の角度(立てるか寝かせるか)、また、手首を寝かせて斜めに挙げる競技フォームで必須となる手首サポーター(リストラップ)について、当ショップで正規販売しているIPF世界パワーリフティング協会公認品メーカーである「株式会社ONI社長・2022年世界マスターズベンチプレス選手権大会チャンピオン」である奥谷元哉氏の理論をまじえつつ解説します。

本記事の技術理論の根拠となる監修者とその執筆記事



監修者:奥谷元哉|株式会社ONI 代表取締役社長


主戦績:ベンチプレス競技
2011日本ベンチプレス選手権大会74kg級3位
2014日本ベンチプレス選手権大会74kg級3位
2015年全日本ベンチプレス選手権大会74kg級3位
2018年全日本ベンチプレス選手権大会74kg級3位
2022年世界マスターズベンチプレス選手権大会M1・74kg級優勝

主戦績:パワーリフティング競技
2009年全日本パワーリフティング選手権大会75kg級優勝
2011年全日本パワーリフティング選手権大会74kg級優勝
2011年世界パワーリフティング選手権大会ベンチプレス種目別74kg級2位
2012年アジアパワーリフティング選手権大会ベンチプレス種目別74kg級1位
2017年全日本パワーリフティング選手権大会74kg級3位

参照元記事:マズレンコ製作所公式ブログ「GLINT」

昔ながらのベンチプレスフォームでの手首の角度



昔ながらの古典的なベンチプレスのフォームがこちらです。大胸筋のトレーニングとしてベンチプレスを行う場合、大胸筋に効かせやすいので「間違ったフォーム」というわけではなく、高重量を目指すには非効率なフォームということです。



このフォームでは、上の写真のように手首の角度を真っ直ぐにし、前腕骨も床と垂直を保ち、真っ直ぐ真下に下ろして真っ直ぐ真上に挙げます。

この場合、手首サポーター(リストラップ)は単純に手首を維持する前腕の筋力をサポートする働きですので、それほど高強度のものは必要ありません。

競技ベンチプレスフォームでの手首の角度



この画像は、ベンチプレス世界王者の奥谷氏の実演によるものです。かつては、手首と前腕を床と垂直に保って挙上する軌道が教科書的なベンチプレスの挙げ方と言われていましたが、最新のベンチプレス競技理論ではこの写真のように斜めに下ろして斜めに挙げます。

このほうが、人間工学的にも理にかなっており、より高重量のベンチプレスが挙げられることは、最近のベンチプレス競技記録はこの軌道によるものがほとんどであることが証明しています。



斜め挙上軌道では、この写真のように手首を寝かし、バーベル重量はほぼリストラップのサポート力にあずける格好になります。

何も考えずにベンチプレスの姿勢をとってバーを握ると、手首は自然に傾きます。

そして、手首が自然に傾くので、何も考えずにベンチプレスをすると自然に斜めの軌道を描くようになります。

手首を立てろという指導をよく見かけますが、これは肩周囲の関節への負担が増大しますのであまりおすすめできません。

手首が傾いたら手首を痛めるという意見がありますが、そのためにリストラップというギアがあります。

リストラップにバーの重量をあずけるぐらいの感覚でベンチプレスを行う方がよりスムースにバーを動かすことができます。

参照元記事の奥谷氏の記載より抜粋

競技ベンチプレスに必須の高強度手首サポーター(リストラップ)



(ベンチプレス用リストラップ[左]と一般筋トレ用リストラップ[右と]との強度比較)

なお、この斜め軌道挙上のためには、寝かせた手首を完全に預けることのできる、下記のような高強度ベンチプレス用リストラップが必須です。

競技ベンチプレスに必須の高強度リストラップ


ベンチプレスの競技軌道フォームでは、必ずそのために設計された高強度リストラップが必要になります。

以下に、当ショップで取り扱っている高強度リストラップをご紹介しておきます。


ベンチプレス用のリストラップ







この記事の編集者


上岡岳


アームレスリング元日本代表

ジムトレーナー・生物学学芸員

一般社団法人日本アームレスリング連盟

(常任理事・広報部長・レフェリー委員長)

主な戦績(アームレスリング)


1997三重県75kg級優勝

2000三重県85kg級優勝

2006全日本社会人選手権85kg超級2位

2007アジア選手権85kg級5位

2011全日本マスターズ80kg超級2位

2011アジア選手権マスターズ90kg級3位

2014全日本マスターズ90kg級3位

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