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2024/04/09 07:02



初心者の方に多い悩みが「上腕三頭筋が太くならない」というものですが、多くの場合、早く太くしたいと焦って、あれこれと上腕三頭筋のアイソレーション種目(単関節運動)を行い、結果としてオーバーワーク状態になってしまっています。

まずは、体幹の大筋肉である大胸筋を鍛えるコンパウンド種目(複合関節運動)のなかで上腕三頭筋を鍛えていきましょう。

上腕三頭筋の構造・作用と協働関係



上腕三頭筋は以下の部位から構成されており、それぞれの作用は次の通りです。

上腕三頭筋長頭(画像赤):肘を伸ばす・脇をしめる

上腕三頭筋外側頭(画像黄):肘を伸ばす

上腕三頭筋内側頭(画像緑):肘を伸ばす

※外側頭+内側頭=短頭とも呼ぶ

この3部位のなかで、もっとも大きく体幹との協働関係が強いのが、唯一、体幹(肩甲骨)に接合している上腕三頭筋長頭です。このため、腕を太くするためにはこの部位を鍛えるのが先決になります。

また、上腕三頭筋は大胸筋・三角筋と協働して腕を前方・上方・下方に押し出す働きをします。

ですので、ベンチプレス系種目やディップス系種目で大胸筋・三角筋と一緒に鍛えていくのが効率的です。

上腕三頭筋のおすすめコンパウンド種目

ディップス


ディップスのやり方の手順
①ディップスバーをグリップし、肩甲骨を寄せて構える

②前傾姿勢をとり、上腕が床と平行になるまで身体を下ろす

③肩甲骨を寄せたまま身体を元の位置まで押し上げる

フォームのポイント
本種目は、肩甲骨をしっかりと寄せること、前傾姿勢をとることが大切で、この二つのポイントができていないと肩関節に強い負担がかかりますので注意してください。

ベンチディップス

ベンチディップスのやり方の手順
①足を前方に伸ばし、身体の後ろに肩幅程度の広さに手をついて構える

②肩甲骨を寄せ、上腕が床と平行になるまで身体を下ろす

③肩甲骨を寄せたまま、身体を元の位置まで押し上げる

フォームのポイント
本種目は、肘を開き気味で行うと上腕三頭筋短頭(外側)に、肘を閉じ気味で行うと上腕三頭筋長頭(内側)に負荷がかかります。

ナロープッシュアップ


ナロープッシュアップのやり方の手順
①うつ伏せになり、手を肩幅より狭くつき、背すじを伸ばして構える

②肩甲骨をしっかりと寄せた状態をキープしたまま上半身を下ろす

③肩甲骨を寄せたまま、腕を押し出して上半身を押し上げる

フォームのポイント
本種目は、肩甲骨をしっかりと寄せた状態を保って動作を行うことが大切です。肩甲骨がしっかりと寄っていないと、負荷が三角筋にばかりかかりますので注意してください。

また、肘をあまり外に張り出しすぎると負荷が上腕三頭筋にかかりにくくなりますので、脇を閉めて行ってください。

ダンベルトライセプスプレス


ダンベルトライセプスプレスのやり方の手順
①ベンチに仰向けになり、ダンベルを逆手でグリップして構える

②肩甲骨を寄せたまま、ダンベルを胸の上に押し出す

③ある程度筋力でコントロールして胸の上にダンベルを戻す

フォームのポイント
本種目は、肩甲骨をしっかりと寄せたまま動作を行うことが大切です。

肩甲骨を寄せずに動作を行うと、負荷が上腕三頭筋にかからず三角筋にかかってしまうので注意してください。

スミスマシンナロープレス

スミスマシンナロープレスのやり方の手順
①ベンチに仰向けになり、肩幅程度でシャフトをグリップして構える

②脇をあまり開かないように気をつけてシャフトを下ろす

③肩甲骨を寄せて腕を押し出す

フォームのポイント
本種目は、肩甲骨をしっかりと寄せたまま動作を行うことが大切です。

肩甲骨を寄せずに動作を行うと、負荷が上腕三頭筋にかからず三角筋にかかってしまうので注意してください。

マシンディップス


マシンディップスのやり方の手順
①シートに座り、バーをグリップして構える

②肩甲骨を寄せ、体重を乗せないように気をつけて腕を押し込む

③肩甲骨を寄せたまま、元の位置まで戻る

フォームのポイント
本種目は、体重を使って動作しないようにすることが大切です。セット中は常にシートに臀部をつけた状態を保ってください。

また、肘を開き気味で行うと上腕三頭筋短頭(外側)に、肘を閉じ気味で行うと上腕三頭筋長頭(内側)に負荷がかかります。

ナローグリップベンチプレス

ナローベンチプレスのやり方の手順
①ベンチに仰向けになり、狭い手幅でシャフトをグリップし、ラックアウトしてバーベルを胸の上で構える

②肩甲骨を寄せたまま、シャフトを胸まで下ろす

③肩甲骨が開かないように気をつけ、シャフトを胸の上に押し上げる

フォームのポイント
本種目は、 肩甲骨をしっかりと寄せたまま動作を行うことが大切です。

肩甲骨を寄せずに動作を行うと、負荷が大胸筋にかからず三角筋にかかってしまうので注意してください。

また、肘を開き気味で行うと上腕三頭筋短頭(外側)に、肘を閉じ気味で行うと上腕三頭筋長頭(内側)に負荷がかかります。

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