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2024/03/19 02:54


腕とその周辺の筋肉の名称・作用・構造について解説するとともに、それぞれの起始停止についても解説します。

 

三角筋の構造と主たる作用

三角筋の英語名称・構造・部位詳細・起始停止



読みかた:さんかくきん
英語名称:deltoid muscle
部位詳細:前部中部(側部)後部
起始:鎖骨外側前縁肩甲骨肩峰肩甲骨肩甲棘
停止:上腕骨三角筋粗面

三角筋はトレーニング動作において、主に肩関節の外転、屈曲、内旋、水平内転、伸展、外旋、水平外転に作用します。

※外転においては中部および全体、屈曲、内旋、水平内転においては前部、伸展、外旋、水平外転においては後部が主働筋として作用します。


三角筋の共働筋と拮抗筋

三角筋前部および中部は主に大胸筋・上腕三頭筋・小胸筋・前鋸筋などと共働し、主に僧帽筋・広背筋・菱形筋・上腕二頭筋などと拮抗して作用します。

三角筋後部は主に広背筋・僧帽筋・大円筋・菱形筋・上腕二頭筋などと共働し、主に大胸筋・上腕三頭筋・小胸筋・前鋸筋などと拮抗して作用します。

上腕二頭筋の構造と主たる作用

上腕二頭筋の英語名称・構造・部位詳細・起始停止



読みかた:じょうわんにとうきん
英語名称:biceps
部位詳細:長頭短頭
起始:肩甲骨関節上結節肩甲骨烏口突起先端
停止:橈骨粗面

上腕二頭筋はトレーニング動作において肘関節の屈曲、前腕の回外、肩関節の屈曲に作用します。


上腕二頭筋の共働筋と拮抗筋

上腕二頭筋は主に広背筋・僧帽筋・大円筋・菱形筋などと共働し、主に大胸筋・三角筋・上腕三頭筋・小胸筋・前鋸筋などと拮抗して作用します。
 

上腕三頭筋の構造と主たる作用

上腕三頭筋の英語名称・構造・部位詳細・起始停止



読みかた:じょうわんさんとうきん
英語名称:triceps
部位詳細:長頭外側頭内側頭
起始:肩甲骨関節下結節上腕骨後面上腕骨後面
停止:尺骨肘頭

上腕三頭筋はトレーニング動作において肩関節の伸展、肘関節の伸展に作用します。


上腕三頭筋の共働筋と拮抗筋

上腕三頭筋は主に大胸筋・三角筋・小胸筋・前鋸筋などと共働し、主に僧帽筋・広背筋・菱形筋・上腕二頭筋などと拮抗して作用します。
 

回旋筋腱板(ローテーターカフ)の構造と作用


読み方:回旋筋腱板(かいせんきんけんばん)

棘上筋(きょくじょうきん)は、肩関節を外転させる作用を持っています。

棘下筋(きょっかきん)は、肩関節を外旋・外転・内転させる作用があります。

小円筋(しょうえんきん)は、肩関節を外旋および内転させる作用を持っています。

肩甲下筋(けんこうかきん)は、肩関節を内旋・水平屈曲させる作用を持っています。

ローテーターカフのうち、棘上筋・棘下筋・小円筋が肩甲骨背面側にあるのに対し、肩甲下筋は肩甲骨前面に位置し、棘上筋・棘下筋・小円筋に拮抗的に働きます。
 

上腕筋の構造と作用

File:Brachialis muscle01.png

読み方:じょうわんきん

上腕筋は肘関節内側に位置する筋肉で、上腕二頭筋・烏口腕筋と協働して肘関節を屈曲させる作用があります。

烏口腕筋の構造と作用



読み方:うこうわんきん

烏口腕筋は上腕二頭筋短頭よりさらに上腕内側上方に位置する筋肉で、上腕の屈曲と内転の作用があります。

肘筋の構造と作用



読み方:ちゅうきん

肘筋は肘関節近くの外側に位置する筋肉で、肘関節を伸展させる作用を持っており、上腕三頭筋と協働して働きます。

前腕の構造と主たる作用


 
前腕筋群は、大きく前腕屈筋群と前腕伸筋群とに分けられ、それらを構成する筋肉は以下の通りです。また、腕相撲などの手首を立てる動作(橈屈)に関わる筋肉で、前腕筋群でもっとも大きな筋肉が腕橈骨筋です。
 

前腕屈筋群(ぜんわんくっきんぐん)


 
円回内筋(えんかいないきん)
橈側手根屈筋(わんそくしゅもんくっきん)
長掌筋(ちょうしょうきん)
尺側手根屈筋(やくそくしゅこんくっきん)
浅指屈筋(せんしくっきん)
深指屈筋(しんしくっきん)
長母指屈筋(ちょうぼしくっきん)
方形回内筋(ほうけいかいないきん)

前腕伸筋群(ぜんわんしんきんぐん)


 
長橈側手根伸筋(ちょうわんそくしゅこんしんきん)
短橈側手根伸筋(たんわんそくしゅこんしんきん)
回外筋(かいないきん)
尺側手根伸筋(しゃくそくしゅこんしんきん)
総指伸筋(そうししんきん)
小指伸筋(しょうししんきん)
示指伸筋(しししんきん)
長母指伸筋(ちょうぼししんきん)
短母指伸筋(たんぼししんきん)
長母指外転筋(ちょうぼしがいてんきん)

腕橈骨筋(わんとうこつきん)


腕橈骨筋は橈屈の作用を持つ筋肉で、前腕筋群のなかでも最大の筋肉です。


前腕屈筋群の主な作用

手首関節の屈曲(掌屈)・内転(尺屈)

前腕伸筋群の主な作用

手首関節の伸展(背屈)

腕橈骨筋の主な作用

手首関節の外転(橈屈)

前腕筋群の主な筋肉の作用


腕周辺の筋肉

大胸筋の構造と主たる作用

大胸筋の英語名称・構造・部位詳細・起始停止



読みかた:だいきょうきん
英語名称:pectoralis major muscle
部位詳細:上部中部(内側)下部
起始:鎖骨の内側胸骨前面第2~第6肋軟骨腹直筋鞘前葉
停止:上腕骨大結節稜

大胸筋はトレーニング動作において、肩関節の水平内転・屈曲・内転、内旋に作用します。

大胸筋の共働筋と拮抗筋

大胸筋は主に三角筋・上腕三頭筋・小胸筋・前鋸筋などと共働し、主に僧帽筋・広背筋・菱形筋・上腕二頭筋などと拮抗して作用します。
 

広背筋の構造と主たる作用

広背筋の英語名称・構造・部位詳細・起始停止



読みかた:こうはいきん
英語名称:latissimus dorsi muscle
部位詳細:上部下部
起始:下位第6胸椎~第5腰椎の棘突起・肩甲骨下角第9~12肋骨正中仙骨稜・腸骨稜後方
停止:上腕骨小結節稜

広背筋はトレーニング動作において主に肩関節の内転、内旋、伸展に作用します。

広背筋の共働筋と拮抗筋

広背筋は主に僧帽筋・大円筋・菱形筋・上腕二頭筋などと共働し、主に大胸筋・三角筋・上腕三頭筋・小胸筋・前鋸筋などと拮抗して作用します。

僧帽筋の構造と主たる作用

僧帽筋の英語名称・構造・部位詳細・起始停止



読みかた:そうぼうきん
英語名称:trapezius muscle
部位詳細:上部中部下部
起始:後頭骨上項線・外後頭隆起・頚椎棘突起第7頚椎・第1~3胸椎棘突起第4~12胸椎棘突起
停止:肩甲棘・肩峰

僧帽筋はトレーニング動作において主に肩甲骨を挙上、内転、上方回旋させる作用を持ちます。

僧帽筋の共働筋と拮抗筋

僧帽筋は主に広背筋・大円筋・菱形筋・上腕二頭筋などと共働し、主に大胸筋・三角筋・上腕三頭筋・小胸筋・前鋸筋などと拮抗して作用します。

主な筋肉の名称・作用と部位別筋トレ種目

主な筋肉の名称と作用、それぞれの部位別の筋トレ種目(自重・チューブ・ダンベル・マシン・バーベル)については下記のページをご参照ください。

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