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2024/04/03 17:30


腕相撲は「せーの」で始まる力比べですが、アームレスリング競技は打撃に近いスタートを「撃つ」ことが大きな特徴です。

また、そのスタート打撃を身に着ければ、自分よりも強い相手に腕相撲で勝つことも可能です。

相手の力が入る前に倒す、これも勝負においては重要な要素です。

アームレスリングは打撃戦



まずは、こちらのアームレスリングの世界大会の動画をご覧ください。アームレスリングが打撃であることがお分かりいただけると思います。

アームレスリングではこのスピードでさらに体重を乗せますから、腕と手だけで勝負しようと考えている人=腕相撲を使用としている人は絶対にかなわないでしょう。

では、このスタート打撃の原動力はどこでしょう?

答えは、軸足です。

空手などの打撃競技を経験したことがある方ならおわかりと思いますが、パンチも手ではなく足で撃ちます。それと同じことなのです。

腕相撲(アームレスリング)のスタート打撃の撃ち方



もう一度、最初の図を見てみましょう。

アームレスリングのスタート打撃は、①軸足の踏み込みを、②肩越しに腕に伝え、③肘を経由して手に伝え相手に打撃を加えます。



アームレスリングのスタート打撃の部分だけを撮影したのがこの動画です。そして、実際にアームレスリング選手はこのようなスタート練習を日常的に行ってスタートの強さを鍛えています。

そして、これらの打撃原動力が抜けてしまうポイントが①肩と②肘です。

スタート打撃が抜けないためのポイント



スタート打撃は一朝一夕に身につくものではなく、とにかく反復練習が必要ですが、その最大のポイントは肘の位置と角度です。

①肘を肩よりも内側に置くことで、肩関節で打撃が抜けにくくなります。

大胸筋と広背筋の両方を使って、しっかりと上腕を固定します。

②肘の角度を直角で構えることで、ロスがなくなります。

どうしても、肘の角度を狭めて構えたくなりますが、結局一番力が入る=肘関節のブレが止まるのは90度です。ですので、肘を90度以上狭めて構えていても、肘が90度になるまでのほんの刹那、スタート打撃が遅れることになります。

さらに詳しい腕相撲の情報



さらなる腕相撲の詳細については、次の記事を参照してください。


執筆者情報



上岡岳|Gaku Kamioka

生物学学芸員|Biology Museum Curator
教育学士|Bachelor of Education
フィジカルトレーナー|Physical trainer

一般社団法人JAWA日本アームレスリング連盟常任理事・レフリー委員長|JAWA (Japan Arm Wrestling Association) Executive Director, Head Referee

Mazurenko equipment Japan CEO

EzrealArmwrestlingClub Japan CEO

ONIARM-JAPAN armwrestling equipment CEO