2024/04/03 05:50
腕相撲(アームレスリング)は「腕」「アーム」と名前が付くだけに腕力で勝負するように思われますが、実際には腕の力だけでは全く相手を倒すことはできません。相手を倒すためには「自分の腕・手に効率的に体重をかける」ことが必須になります。
これらについて、トップロール(吊り手)とフック(噛み手)の技別に解説します。
腕相撲の二つの技
腕相撲(アームレスリング)には大きくは二つの技があります。
一つは相手の指先を後方に吊り上げて倒すトップロール(吊り手)、もう一つは相手の手首を横下方に巻き込んで倒すフック(噛み手)です。
いずれの技も、自身の方に相手の手を引き込むことが重要ですが、どちらも腕で引かず、肘を支点にして体重をかけて相手を倒していきます。
トップロールでの体重のかけ方
トップロール(吊り手)という技を簡単に表現すると「肘を支点にしてテコの原理で相手の指先を吊り上げる」技で、こうすることで、相手は全く力が入らなくなります。
体重のかけ方としては、肘を支点にして(肘の角度はキープして)、身体を下方に沈める(体重をかける)ことにより、くぎ抜きの要領で相手の指先を引き抜きます。
具体的には、この図のように、①吊り上げる、②引き込む、③倒す、という三段階の動作を行うテクニックです。
三次元的に見ると、この図のようになります。
トップロール強化に有効な器具
フックでの体重のかけ方
フックは手前に相手の手首を巻き込んで押しつぶしながら横方向に倒す技です。
肘を支点にして、やや前方向に体重を乗せながら相手の手首を自分の手首の下敷きにします。この時に体重をかけることになります。
具体的には、この図のように、①手首を巻き込む、②引き込む、③捻り倒す、という三段階の動作を行うテクニックです。
その軌道を三次元的に見ると、この図のようになります。
フック強化に有効な器具
さらに詳しい腕相撲の情報
さらなる腕相撲の詳細については、次の記事を参照してください。
執筆者情報
上岡岳|Gaku Kamioka
生物学学芸員|Biology Museum Curator
教育学士|Bachelor of Education
フィジカルトレーナー|Physical trainer
一般社団法人JAWA日本アームレスリング連盟常任理事・レフリー委員長|JAWA (Japan Arm Wrestling Association) Executive Director, Head Referee
Mazurenko equipment Japan CEO
EzrealArmwrestlingClub Japan CEO
ONIARM-JAPAN armwrestling equipment CEO