2024/03/25 06:29
アジアのアームレスリングメダリストである著者が、腕相撲に関する質問に答えます。
今回の質問は「ベンチプレスで腕相撲は強くなる?」です。
答えをお話しします。
フック(噛み手)の強化には有効だが、普通のベンチプレスは肘に負担が大きいので工夫する必要がある。
です。
フック(噛み手)とはどんな技?
フックは筋力を必要とするテクニックです。
これがその方法です。
1.手首を巻きつけます
2.手前に引き寄せます
3.横方向に押し倒します
この動作のなかで関わる主な筋肉は以下の通りです。
手首の巻き付け:前腕筋群・上腕二頭筋短頭
手前への引き寄せ:背筋群・上腕二頭筋・上腕三頭筋長頭
横方向への攻撃:大胸筋・三角筋
ベンチプレスで鍛えられる筋肉、この図のように大胸筋・三角筋・上腕三頭筋です。
ですので、ベンチプレスはフック(噛み手)の強化に有効であることがわかります。
ベンチプレスと腕相撲の相性は良くない
しかしながら、アームレスリングの実戦練習と並行してウエイトトレーニングを実施してみるとよくわかりますが、フック(噛み手)とベンチプレストレーニングの相性は決して良くありません。
具体的には、フックで負荷のかかりやすい(痛めやすい)肘の内側にもろに荷重がかかってしまうからです。
このため、フックの練習をしていると「肘が痛くてベンチプレスができない」というのが実際の話です。
でも、大胸筋・三角筋・上腕三頭筋は鍛えたい、どうすればいいか?
その答えが次の項目です。
縦持ちダンベルプレスで代用する
アームレスリング選手の多くが、実際に行っているのが、こちらのような縦持ちダンベルプレスです。
この動作軌道だと、脇をあまり開かないため肘の痛みを感じることが少なく、なおかつ大胸筋・三角筋・上腕三頭筋を鍛えていくことができます。
さらに詳しい腕相撲の情報
上岡岳|Gaku Kamioka
生物学学芸員|Biology Museum Curator
教育学士|Bachelor of Education
フィジカルトレーナー|Physical trainer
一般社団法人JAWA日本アームレスリング連盟常任理事・レフリー委員長|JAWA (Japan Arm Wrestling Association) Executive Director, Head Referee
Mazurenko equipment Japan CEO
EzrealArmwrestlingClub Japan CEO
ONIARM-JAPAN armwrestling equipment CEO