2020/11/14 09:47
腕相撲(アームレスリング)の基本理論、技の種類・使う筋肉・トレーニング方法についてまとめました。詳細な情報は、リンク先の各情報記事をご参照ください。
腕相撲とアームレスリングの違い
腕相撲にはルールはありませんが、世界的な公式競技であるアームレスリングには世界共通の公式ルールがあり、試合も公式公認台で行います。
その公式ルールを簡単にご紹介すると次の通りです。
①公式競技台を使う
②選手は肘を台に置き、もう片方の手でペグを握る
③両肩のラインを台と平行にする
④手首を真っ直ぐにする
⑤リフリーの「レディー・ゴー」で試合開始
⑥肘が浮くとファールになる
⑦タッチパッドに片方の手がつくと勝敗が決まる
なお、公式戦はIFA公認競技台で行い、特に世界選手権の日本代表選考会は、予選を含めて本競技台で行うことが決められています。
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腕相撲は力比べ・アームレスリングは打撃戦
腕相撲は単なる「力比べ」ですが、アームレスリングはスタートの打撃戦があり、スピードとテクニックも要求されるスポーツです。
アームレスリングのスタート打撃を生むのは、①軸足の蹴り込みです。そして、②肩関節③肘関節でその力をロスすることなく伝え、相手の手に攻撃を仕掛けます。
腕相撲・アームレスリングの二つの技
腕相撲・アームレスリングには、大きく二つの技がありますが、その名称と基本テクニックは次の通りです。
トップロール(吊り手)
こちらが、典型的なトップロール(吊り手)の動画です。
肘を支点としたテコの原理で相手の指先を吊り上げて倒す技です。
フック(噛み手)
一方、こちらが典型的なフック(噛み手)の動画です。
手首を巻き込みながら、相手の手を自分の手首の下敷きにし、引きつけながら捻り倒す技です。
技を仕掛ける軌道など、さらに詳しい情報は下記の記事をご参照ください。
腕相撲・アームレスリングに必要な筋肉
腕相撲・アームレスリングに必要な筋肉は、その重要度の順に以下のようになります。
①前腕筋群
②背筋群
③上腕二頭筋
④上腕三頭筋
⑤回旋筋腱版
実戦における、それぞれの筋肉の作用と具体的な鍛え方は下記の記事をご参照ください。
腕相撲・アームレスリングの構え方(フォーム)
腕相撲・アームレスリングで大切なのは、いかに腕を身体に固定するかということですが、このためには筋力以外に構え方も重要になります。
肘は肩よりも内側に置くことが基本です。
また、肘の角度は90度前後に保つことが理想とされています。
なお、これらの構え方やフォームは、使う技によりその位置や角度は若干異なります。
詳しくは下記の記事をご参照ください。
腕相撲・アームレスリングの技の軌道
トップロール(吊り手)、フック(噛み手)にはそれぞれ効率的な軌道があり、それらの動作をいかに滑らかに一連の動作で行うかが重要です。
詳しくは下記の記事をご参照ください。
ケーブルマシンやチューブでのトレーニングが有効な理由
腕相撲やアームレスリングのトレーニングは、前述の軌道を描きながら鍛えていくことが肝心で、フレキシブルに動作が可能なケーブルマシンやトレーニングチューブを用いて行うのが一般的です。
詳しくは下記の記事をご参照ください。
腕相撲・アームレスリングと握力
握力には主に三種類があり、それは以下の通りです。
①クラッシュ力
握りつぶす力で、いわゆる握力測定で計る力
②ピンチ力
つまむ力で、特にトップロールに重要
③ホールド力
指が開かないようにする力で、特にフックに重要
一般的に「アームレスリングに握力は関係ない」と言われますが、それは①クラッシュ力に関することであり、他の二種類の握力は非常に重要な要素です。
握力に関する詳細と種類ごとの鍛え方は下記の記事をご参照ください。
ローテーターカフの重要性
アームレスリング(腕相撲)には前腕筋群・上腕筋群以外にも重要な筋肉があり、それは肩甲骨と上腕骨をつないでいる回旋筋腱板(かいせんきんけんばん)=ローテーターカフです。
詳しくは、下記の記事をご参照ください。