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2026/03/28 11:50


スミスマシンでデッドリフトをしていると、「この重量はバーベルデッドリフトだとどれくらいになるのか」と気になることがあります。特に、ジムで安全性や設備都合からスミスマシンを使っている人にとっては、フリーウェイト換算の目安を知っておく意味は大きいです。

デッドリフトは高重量を扱いやすい種目ですが、スミスマシンでは軌道が固定されるため、バーベルデッドリフトとは身体の使い方が完全には一致しません。そのため、スミスマシンでの重量をそのままフリーウェイトの実力と考えるのは適切ではありません。

このページでは、スミスマシンデッドリフトの重量と回数から、バーベルデッドリフトの推定MAX重量を考える方法を解説します。

スミスマシンデッドリフトの換算式


バーベルデッドリフトのMAX重量は、一般的に次の式で目安を出します。

MAX重量=重量×回数÷33.3+重量

これに対して、スミスマシンはバー軌道が固定されているぶん、安定した条件で引きやすい場合があります。その補正を加えたうえでフリーウェイト換算を考えると、次の式が一つの目安になります。

フリー換算MAX=(重量×回数÷33.3+重量)×0.85

換算表の見方

換算表では、縦にスミスマシンデッドリフトの重量、横に回数を配置します。自分が行った重量と回数の交点を見ることで、バーベルデッドリフトの推定MAX重量の目安が分かります。

たとえば、スミスマシンで100kgを5回できた場合でも、それがそのままバーベルデッドリフト100kg5回と同じとは限りません。換算表を使うことで、より現実的なフリーウェイト基準の数字に置き換えられます。


スミスマシンとバーベルで差が出る理由

デッドリフトは、本来はバーを身体に近づけながら引き上げる種目です。しかし、スミスマシンでは軌道が固定されるため、体格やフォームによっては引きやすくなることもあれば、逆に動きが合わずやりにくくなることもあります。

また、バーベルデッドリフトでは床引きの初動や全身の連動が強く求められますが、スミスマシンでは動作条件がやや限定されます。したがって、換算値は便利な目安ではあっても、実際のバーベル動作を完全に再現する数値ではありません。

スミスマシンデッドリフトはこんな人に向いている


スミスマシンデッドリフト換算表は、フリーウェイトに移行したい人、ジムの設備上バーベルデッドができない人、自分の背面筋力の目安を知りたい人に向いています。特に、今の重量がバーベルではどの程度のラインかを知るだけでも、今後のトレーニング計画は立てやすくなります。

スミスマシンデッドリフトのやり方

スミスマシンデッドリフトの正しいフォーム図解。背すじを自然に伸ばし、初動は脚で引き上げ、膝をつま先より前に出さず、フィニッシュで肩甲骨を寄せて顎を上げ前を見る姿勢を示している

スミスマシンデッドリフトのやり方の手順

①足を肩幅程度に置き、その外側でシャフトを保持して構える

 

②胸を張り、直立するまでシャフトを引き上げていき、引き上げたら肩甲骨をしっかりと寄せて背筋群を強く収縮させる

 

③ゆっくりと効かせながら元の体勢に戻る

フォームのポイント

本種目は、背中が丸まらないようにすることが大切で、このためには胸を張り、背すじを伸ばし、やや上方に視線を向けることがポイントです。 


競技選手からのワンポイントアドバイス

スミスマシンデッドリフトを実際に行う時に気をつけるべき動作ポイントは、「つま先が膝より前に出た状態(腰を引いたフォーム)で動作をすること」で、これにより膝関節へ過度の負担がかかるのを防げます。また、やや上を見て背中が丸くならないようにし、最終位置で十二分に肩甲骨を寄せきるように動作することも重要です。なお、スミスマシンのトレーニング種目全般に共通の注意点として、スミスマシンは軌道が固定されている(軌道が一直線)という特性上、関節や靭帯に負担となる軌道にならないよう、「事前にシャフトのみで軌道の確認動作を実施すること」が重要です。

スミスマシンデッドリフトの種類やバリエーション


スミスマシンワイドスタンスデッドリフト

大きく足を開いて行うバリエーションで、下半身の筋肉にも有効な負荷がかかります。

スミスマシンスティッフレッグドデッドリフト

膝を伸ばして行うバリエーションで、ハムストリングスを中心として下半身後ろ側に負荷がかかります。

動画付き解説


記事執筆者

上岡岳アームレスリング元日本代表・アジア選手権メダリスト・トレーナー・生物学学芸員・生物学および筋力トレーニングの専門家としてFutamiTCでの指導実績に基づき記事執筆|プロフィールはこちら
上岡颯五輪競技テコンドー元JOC強化指定選手全日本選手権準優勝2回・現フィジーク選手・競技力向上の専門家として競技実績に基づき記事執筆|プロフィールはこちら

デッドリフトのやり方


この記事の執筆者

監修者:奥谷元哉|株式会社ONI 代表取締役社長

奥谷元哉氏プロフィール
武器屋.net トレーニング用品セレクトショップ

主戦績:ベンチプレス競技

2011日本ベンチプレス選手権大会74kg級3位
2014日本ベンチプレス選手権大会74kg級3位
2015年全日本ベンチプレス選手権大会74kg級3位
2018年全日本ベンチプレス選手権大会74kg級3位
2022年世界マスターズベンチプレス選手権大会M1・74kg級優勝

主戦績:パワーリフティング競技

2009年全日本パワーリフティング選手権大会75kg級優勝
2011年全日本パワーリフティング選手権大会74kg級優勝
2011年世界パワーリフティング選手権大会ベンチプレス種目別74kg級2位
2012年アジアパワーリフティング選手権大会ベンチプレス種目別74kg級1位
2017年全日本パワーリフティング選手権大会74kg級3位