2026/03/11 08:35

ラットプルダウンを続けていると、今の重量と回数なら懸垂ができるのか気になる人は多いと思います。懸垂は自分の体重を引き上げる種目なので、マシンの数値と完全に同じではありませんが、今の実力からある程度の目安を考えることはできます。本記事の参照元記事では、60kg×10回で73kg前後、70kg×5回で74kg、80kg×8回で92kgほどが、懸垂1回を狙いやすい体重目安として紹介しました。
参照元記事(公式ブログ)
ラットプルダウン→懸垂1回換算表

なぜラットプルダウンだけでは判断しきれないのか

ラットプルダウンでしっかり引けていても、懸垂になると急に難しく感じることがあります。これは、懸垂では背中の筋力だけでなく、体幹を固める力や肩甲骨をうまく下げる動き、ぶら下がった姿勢から引き始める感覚も必要になるからです。数字上は近くても、動きに慣れていないと1回目がなかなかできないことは普通にあります。
今の自分の位置を知る目安として使える
懸垂は、まだできない段階だと「自分がどこまで来ているのか」が分かりにくい種目です。でも、ラットプルダウンの重量と回数を基準にすると、あとどれくらいで届きそうかが見えやすくなります。背中のトレーニングを続けている人ほど、思っているより懸垂1回に近づいていることもあります。まずは今の数値をひとつの目安にして、自分の位置を確認してみるのが良いと思います。
懸垂1回を近づけるコツ

懸垂を早くできるようにしたいなら、ラットプルダウンの重量アップだけを見るより、斜め懸垂やネガティブ懸垂も一緒に入れるのがおすすめです。特に、最初の引き出しで止まってしまう人は、背中で体を引き上げる感覚を覚えるだけでもかなり変わります。マシンで土台を作りながら、懸垂の動きそのものにも少しずつ慣れていくのが近道です。
さて、ここからは、元JOC強化指定選手・現フィジーク選手の記載で懸垂とラットプルダウンそれぞれの基本的なやり方を解説します。
各種目の解説者

フィジーク主戦績
(2023~)
マッスルゲート北関東2優勝
懸垂のやり方

懸垂(チンニング)のやり方の手順
①肩幅よりも広くバーをグリップして構える
②肩甲骨を寄せながら、胸をバーにつけにいくフォームで身体を引き上げる
③身体を引き上げたら、肩甲骨を寄せきり、背筋群を完全収縮させる
④ある程度筋力でコントロールして身体を下ろす
フォームのポイント
本種目は、肩甲骨を寄せて背筋群を完全収縮させることが大切で、そのためには「バーより上に顎を出す」のではなく、「バーに胸をつけにいく」イメージで身体を引き上げます。
また、顎を引くと背中が丸まり背筋群が完全収縮しにくくなるので、やや顎を上げる意識で行ってください。
動画付き解説
ラットプルダウンのやり方

ケーブルラットプルダウンのやり方の手順
①シートに座り、しっかりとパッドで膝を固定して構える
②肩甲骨を寄せながら引いていき、引ききったポジションで肩甲骨を寄せきって背筋群を完全に収縮させる
③ゆっくりと効かせながら元の体勢に戻る
フォームのポイント
本種目は、フィニッシュポジションで肩甲骨を寄せきることが大切です。肩甲骨を寄せきらずに背中が丸まったフォームで行うと、負荷が上腕二頭筋にばかりかかってしまうので注意してください。
ケーブルラットプルダウンを実際に行う時に気をつけるべき動作ポイントは、「背中が丸まらないようにしっかりと肩甲骨を寄せて動作を行うこと」で、これにより効率的に背筋群に負荷が加わります。また、上半身を必要以上に倒さず、反動も使わないようにすることも大切です。
動画付き解説
握力が追い付かない場合の対策

懸垂・ラットプルダウン系の種目において、ボトルネックになる要素の一つが、背中や腕の筋肉の力より、先に握力がなくなってしまうことです。このようなケースにおいてはパワーグリップやリストストラップを使用するのが解決策となりますが、これら握力補助系ギアには種類がたくさんあり、どれを使うべきか迷うところでもあります。
下記の記事では、握力補助系ギアを種類別に詳しく解説しています。


