2024/06/09 06:07
参照元記事:https://en.armpower.net/training/63/fighting-in-straps
どのようなタイプのアームレスリングトーナメントでも、グリップがスリップしてしまい、ストラップをつけてしか戦えない選手がおり、これは世界中で一般的なことです。
ストラップで戦うのはとても簡単そうに思えますが、実際はそうではありません。
ストラップでの戦いには、身体的、遺伝的など、多くの決定要因があり、その強化にはスパーリングのみで個人ごとに特性に合わせて取り組む必要があります。
腕や手首の強さに応じて、ストラップの使用方法はさまざまです。私自身も多くの方法に出会ってきましたが、それぞれがある程度効果があります。何度もヨーロッパチャンピオンと世界チャンピオンになっているルボミール・ジャグナク選手がストラップを着けてどのように戦うかを見てみましょう。
ルボミールは通常フックを使用し、手首、上腕二頭筋、サイドプレッシャーが非常に強い選手です。そのようなファイターは、最初に攻撃し、グリップアウトない傾向があります。しかし、グリップアウトが起こってストラップマッチになった時にも、ルボミア選手は良いスタートを切るためのトリック(テクニック)を持っています。
以下にさまざまなストラップの設定を示します。ルボミア選手の意見は、ストラップの正しい結び方を示しているのは例①だけだということです。その理由を説明しましょう。
以下の点に注目してください。
ポイント 1 – 手のひらの屈曲点
ポイント2 – 手のひら上部のストラップの位置
ポイント3 – 手のひらの下端ストラップの位置
ポイント4 – 手のひら中央部分のストラップの位置
ポイントA – 人差し指の先端
ポイントB – 相手の人差し指の先
ポイントC – 手首の骨 (外側茎状突起)
ストラップの結び方|例①
結ぶ前に手のひらを適切に設定することが、結んだ後の自由な動作のキーポイントとなります。結んだ後、指を閉じる前に、POINT A から POINT 2 までの距離が、POINT B から POINT 2 までの距離よりも短く、POINT C から POINT 3 までの距離が最も短い場合、手のひらはより良い状態になります。これにより、手首の上下の操作性が向上します。これによりレバレッジ(テコの力)も向上します。
ストラップの結び方|例②
この場合、ポイント A からポイント 2 までは、ポイント B からポイント 2 までよりも長く、ポイント C からポイント 3 までは手首の骨から遠く離れています。これにより、操縦性は下向きのみに制限されます。ストラップで固定されている間は、手のひらをできるだけ高い位置に置くことが非常に重要です。
ストラップの結び方|例③
この場合、ポイント A からポイント 2 まではポイント B からポイント 2 までよりも長く、ポイント C からポイント 3 までは例②よりもさらに手首の骨から離れています。この場合、手首はほとんど動かなくなります。
技ごとの適切なストラップの巻き方と使い方
トップロール
ストラップを適切に設定し、手のひらを(できるだけ高い位置に)設定し、指を閉じた後、相手の手のひらは人差し指の関節の下にあります(Ready, GO! の前)。
準備ができたら、GO!次に、最大の振幅、つまり広い手首の可動域を利用して相手の指先をトップロールで攻撃します。
フック
上の写真と同様に、この場合、適切なストラップの設定と手のひらの設定(できるだけ高い位置)で、指を閉じた後、相手の手のひらは人差し指の関節の下にあります(Ready, GO! の前)。
ここで親指が開いていること(オープングリップ)に注目してください。親指を開くと、相手の人差し指を押す力が加わります。この場合(親指を開いた状態)、Ready, GO!の後、手首を内側に回すことで簡単にフック攻撃ができます。
まとめ
今回の解説のとおり、ストラップを適切に設定することが非常に重要です。これらのテクニックは試行錯誤によって習得されるので、できるかぎり実戦練習を積み重ねてください。
IFA公認ストラップ