筋トレ情報ページはこちら

2024/06/04 10:40

握力に関するさまざまなデータ、すなわち、男女年齢別平均値・世界記録・ゴリラの記録・リンゴを割るために必要な数値などをご紹介します。

 

あわせて、3種類の握力(クラッシュ力・ピンチ力・ホールド力)の違いとそれぞれの鍛え方についても解説します。

 

握力の平均値について

日本国内では、文部科学省により昭和39年以来、学校や職場での体力診断テストで実施される「体力・運動能力調査」の一環として握力測定を実施してきました。このため、かつては全国的な男女・年齢別の平均値が算出されていました。


そして、この「体力・運動能力調査」は平成10年より「新体力テスト」に移行し、このなかにも握力測定は含まれており、男女年齢別の全国的な平均値のデータが算出されています。

 

世界の握力の平均値

世界的な学術データサイトに保存されている「Reference ranges of handgrip strength from 125,462 healthy adults in 21 countries: a prospective urban rural epidemiologic (PURE) study」によると、世界の男女年齢別の握力平均値は以下の通りです。

 

年齢:男性|女性
20-24:48.9kg|29.1kg
25-29:49.2kg|29.5kg
30-34:50.3kg|30.2kg
35-39:50.0kg|30.6kg
40-44:49.2kg|30.5kg
45-49:48.1kg|29.7kg
50-54:46.7kg|28.2kg
55-59:44.7kg|27.1kg
60-64:22.0kg|25.7kg
65-69:38.4kg|24.0kg

 

日本人の握力平均値

文部科学省のデータによれば、日本人の年齢別・性別の握力の平均値は以下の通りです。

 

年齢:男性|女性
6歳:9.15kg|8.54kg
7歳:10.95kg|10.37kg
8歳:13.00kg|11.90kg
9歳:4.80kg|13.77kg
10歳:6.97kg|16.78kg
11歳:19.80kg|19.42kg
12歳:24.58kg|21.95kg
13歳:30.15kg|24.37kg
14歳:35.38kg|25.53kg
15歳:39.05kg|25.85kg
16歳:41.08kg|26.98kg
17歳:43.01kg|27.45kg
18歳:42.12kg|26.40kg
19歳:42.34kg|26.58kg
20-24歳:46.46kg|28.24kg
25-29歳:47.26kg|28.15kg
30-34歳:47.36kg|28.73kg
35-39歳:47.64kg|28.97kg
40-44歳:47.23kg|29.12kg
45-49歳:46.62kg|29.21kg
50-54歳:46.31kg|28.04kg
55-59歳:44.90kg|27.51kg
60-64歳:42.87kg|26.01kg
65-69歳:39.77kg|24.72kg
70-74歳:37.46kg|23.75kg
75-79歳:35.02kg|22.34kg

 

なお、文部科学省に残されている日本人の握力平均値過去データーは以下の通りです。

 

文部科学省の平成26年度年齢別テスト結果
文部科学省の平成25年度年齢別テスト結果
文部科学省の平成24年度年齢別テスト結果
文部科学省の平成23年度年齢別テスト結果
文部科学省の平成22年度年齢別テスト結果

 

握力の世界記録

Magnus Samuelsson.jpg

握力の世界記録保持者はスウェーデン出身のアスリート(ストロンゲストマンコンテンスト優勝者)であるマグナス・サミュエルソン(Magnus Samuelsson、1969年12月21日 – )で、その記録はなんと192kgです。

 

ゴリラの握力

あらゆる動物のなかでも、もっとも握力が強いとされているのはゴリラで、その握力は400~500kgにも達することが知られています。

 

リンゴを握りつぶす握力

apple-464182_960_720.jpg

純粋に握力だけでリンゴを握りつぶすためには必要な握力は約70~80kgですが、実はリンゴ割には少々コツがあります。つまり、指を立てるように(リンゴの表面を凹ませるように)加圧することで握力50kg前後でもリンゴを割ることは可能なのです。

 

握力の3種類と鍛え方

クラッシュ力

hand-63751_960_720.jpg

体力測定などで計るもっとも一般的な握力で、指を握りこんだ状態で握りつぶす力のことです。

 

手で握る道具を使う多くのスポーツ競技で、かなり重要な要素です、上の図のように、ハンドグリッパーを普通に握って反復することで鍛えることが可能です。

 

クラッシュ力強化グッズ

 

ピンチ力

hand-1582519_960_720.jpg

ピンチ力は指が伸びた状態で、主に親指・人差し指・中指で「つまむ力」です。柔道着をつかむ必要があるようなコンタクト系スポーツで重要となる握力です。

 

この状態で必要となる握力は「つまむ力」=ピンチ力で、上図のようにハンドグリップを逆向きに保持して(指が伸びた状態で)開閉することで鍛えられます。

 

このほかにも、ブロックやウエイトプレートなどを親指・人差し指・中指の三本でつまんで保持する鍛え方もあります。

 

ピンチ力強化グッズ

 

ホールド力

fingers-1263375_960_720.jpg

何かを握った状態でそれを保持する力のことをホールド力と呼びます。

 

ホールド力を鍛えるためにおすすめの方法はいくつかありますが、通常のトレーニングのなかで無意識に鍛えるためには、ウレタンなどをバーに巻きつけグリップを太くする方法が一般的です。

 

また、メディシンボールなどの重い球形のものを指全体で掴んで保持するトレーニング方法も有効です。

 

ホールド力強化グッズ