2024/04/10 09:28
アームレスリング(腕相撲)では手首の強さ=前腕筋群の筋力が重要なことは知られていますが、実際、通常のリストカールをやり込めば強くなるのでしょうか?
答えは「そこそこ強くなる」です。
なぜならば、リストカールで鍛えられるのは手首の掌屈力だけだからであり、アームレスリング(腕相撲)にはそれ以外の強さ、すなわち、撓屈力と回旋力(回内および回外)が必須だからです。
手首の動作の種類
手首の動作(前腕筋群の作用)には以下のものがあります。
掌屈(手首を曲げる)
背屈(手首を反らす)
撓屈(手首を親指側に立てる)
尺屈(手首を小指側に寝かす)
回内(手首を手の平が手前になるように回す)
回外(手首を手の甲が手前になるように回す)
このなかでも、アームレスリングに重要なのが上手で大きく赤文字で記入した「掌屈」「撓屈」「尺屈」「回内」「回外」の5つの動作です。
そして、普通のリストカールでは「掌屈」しか鍛えられないので、他の4つの要素は強くなりません。
アームレスリングの2つの技と手首の力
アームレスリングには2つの技があり、それはトップロール(吊り手)とフック(噛み手)で、それぞれの特徴を簡単に述べると以下のようになります。
トップロール
トップロール:手首を掌屈しつつ、肘を支点に相手の指先を撓屈動作で吊り上げ、回内回旋をして倒す技
フック
フック:手首を掌屈しつつ、回外回旋をしながら相手の手首を巻き込み、尺屈動作で押し倒す技
これらのことをまとめると、アームレスリングに必要な手首の強さと技の関係は以下のようになります。
トップロール:掌屈・撓屈・回内回旋
フック・掌屈・尺屈・回外回旋
実際のところ、掌屈力以外の筋力はアームレスリング用の専用トレーニング器具でないと上手く鍛えることができません。
変則リストカール用のダンベルバー
アームレスリングの専用リスト強化器具
リストカール系トレーニング(掌屈力)
リストローテーション系トレーニング(回旋力+尺屈力)
リストハンマー系トレーニング(橈屈力)