筋トレ情報ページはこちら

2024/04/04 19:55

アームレスリングのルールについて、要約して解説します。なお、本記事の内容は一般社団法人JAWA日本アームレスリング連盟も採用しているIFA国際アームレスリング連盟の公式ルールに基づいて記載しています。

IFAルールの原本はこちらのPDFファイルをご参照ください。

本記事の記載内容は、あくまでも要約・抜粋であり、厳密なルールは全て上記の公式ルール原本(英語)が基準となります。

※本記事の内容は、あくまでも一般の方にアームレスリングのルール概要を普及するためのものであり、公式戦でのルールは各団体の公式ルールに従ってください。

試合に使う公式台



IFA国際アームレスリング連盟の公式大会、つまり世界選手権および大陸ブロック選手権では、公認台(MazurenkoEquipment製)の使用が義務付けられています。また、IFAに加盟する各国連盟における世界選手権代表選考会でも公認台の使用が義務付けられています。

なお、世界選手権の全試合、大陸ブロック選手権の全試合、各国世界選手権代表選考会の決勝で公認台が使用されていなかった場合、全ての結果は無効となります。



試合進行に関する主なルール

①試合はダブルエリミネーション形式(敗者復活戦あり2回の負けで敗退)で行わなければならない。

②公式戦(各国世界選手権代表選考会以上の大会)においては国際資格のあるヘッドレフリーを設けなくてはならない。また、各競技台には主審と副審の二名が必要となる。

③プロテスト制度(選手による抗議)を設けなくてはならない。

選手の服装に関する主なルール

①長髪は束ねないといけない。

②防止類の着用は禁止(ただし宗教上の理由を除く)。

③上半身は半袖または袖なしでなくてはならない。

④下半身はくるぶしが隠れるズボンと運動シューズでなくてはならない。

⑤試合をする腕に時計・指輪。サポーターなど一切の装着物はつけてはならない。

セットアップ時のルール


①肘をエルボーパッドに置きペグを握る。

②選手は両肩を台と平行にする。



③手首を真っ直ぐにする(3つのストレート=掌屈・背屈・撓屈・尺屈・回内・回外のいずれもしていない状態)。

④セットアップ時のレフリーの指示にした従わない場合は1ワーニング。

⑤30秒以内にセットアップが決まらない場合はレフリーズグリップとなる。

※レフリーズグリップ時に故意に動いた場合は1ファウルとなる。

⑥セットアップが決まったら、レフリーのレディー「GO」の合図で試合開始。

⑦フライング(アーリースタート)は1ワーニング。

※2ワーニングで1ファウル、2ファウルで負け。

試合中の主なルール

①肘がエルボーパッドから出たり浮いた場合は1ファウルとなる。

②ペグを離した場合、優勢の選手だと1ファウル、劣勢の選手だと1ワーニングとなる。

③故意に握り手を離した場合1ファウルとなる。

④上腕三頭筋がエルボーパッドより下がって3秒以上経過した場合1ファウルとなる。

⑤競技者の手以外の身体の部分がセンターラインを越えた場合1ファウルとなる。

⑥競技者の手に身体の他の部位が振れた場合1ファウルとなる。

⑦肘を伸ばした状態になった場合1ファウルとなる。

⑧故意に相手の肘をエルボーパッドから押し出した場合1ファウルとなる。

※劣勢状態(2/3以上倒された状態)でのあらゆるファウルは負けとなる。

⑨故意でなく握り手が外れた場合はストラップを巻いての再戦となる。

※公式戦においては公認ストラップの使用が推奨される。